善玉君を使えば初心者でも比較的に簡単に海水魚を飼うことができます。
(1)他のバクテリア系製品と違い圧倒的な浄化能力があるため高価な機材は不要(2)善玉菌の能力が高いため長期間水質を維持する事ができ長期間の水換え不要
(3)善玉菌が水槽内の有機物を分解し、
水が腐敗しないため水槽が臭くならず、家族にも不評を買わない
(4)善玉菌が他の病原菌等の繁殖を抑え、魚が病気になりにくく、魚を元気に飼える
(善玉君と善玉君スーパリキッドを併用すると多少雑な飼い方をしても、白点病等にほとんどならなくなります。)
(5)水質に敏感なエビも脱皮不全が起こりにくく、魚より簡単に飼える
海水魚水槽立ち上げ時に用意する物
初心者でも安価で飼うため最低限の設備ですので、 以下のものよりも良い機材等を使っても問題ありません。 この説明は、比較的飼育が容易な海水魚、エビ、貝などの飼育の説明です。 サンゴやイソギンチャクなどのソフトコラール、ハードコラールなどは、 照明や水質をより細かく管理しなければならないため、以下で説明する 機材では、難しい面があります。貝についてもシャコ貝などは、 それなりの照明用意する必要があります。 ただし、機材等が揃えば、善玉君を使った飼育は、使わない飼育より容易になります。 また、飼う魚等の生き物の数により飼育方法や設備が変わってきますので、 飼いながら必要なものを追加してください。 飼い方のコツは、生き物の数を増やしすぎないことです。 設備は、60cm水槽を基本とします。 それより小さい水槽を使うと水温や水質の管理が難しくなります。 また、それより大きい水槽を使うと設備等にかかる費用が多くなります。 (1)60cm水槽セット(上部濾過、照明付きのもの、価格5000円〜1万円) (2)サーモヒーター(150W程度) (3)水温計(最低水温、最高水温のメモリー機能があるもの) (4)水流ポンプ(水中ポンプでも可) (5)人工海水の素(100L分程度) (どこのメーカのものでも問題ないですが、 水換え回数を低減できる、KHやCaの値が高いものがいいです。) (6)底砂(サンゴ砂5kg以上) (コーラルサンド中目10番など、おこのみで) (7)魚が隠れらる置物など (ライブロックが使えれば、良いのですが、 ライブロックは水槽用の置物に比べて 高価なため無理にライブロックを使用する必要はありません。 ライブロックにろ過能力を期待して使う場合も多いですが、 善玉君のろ過能力が高いためなくても問題なく飼うことができます。) (8)上部フィルター用ろ材(ガラス系、セラミック系の多孔質ろ材) (善玉君の善玉菌を定着させるために必要です。 水槽セットに入っていない場合が多く入っていても少量なので別に購入しましょう。) (9)比重計(棒状のものは使わないでください。) (少し値段が高いかもしれませんが、水流等に影響されないものを購入しましょう。) (10)バケツ10L以上のもの複数 (水換えなどで使うので容量の大きいものの方がいいと思います。) (11)水換え用ポンプ、水槽用クリーナー (ポンプは手動でも自動のものでも問題ありません。) ※夏場の水温管理は、ルームエアコンを24時間つけっぱなしで行います。 (水槽用クーラーを使う方法もありますが、クーラー本体も高価で、 室内が熱くなりエアコンより電気代がかかる場合があります。) ・必要に応じてあるとよいもの (1)エアーポンプ、エアーストーン |
水槽の設置から飼育まで
設置前に海水魚水槽では、電源の位置に気を付けてください。
地震等で電源に水がかかると火災の原因となります。
(1)水槽セットの説明書を見て上部フィルター、照明、ヒーター等を設置して下さい。
(ろ材は上部フィルターのスポンジの下に水につかるように入れ、
ろ材を詰めすぎず、ろ材の中を水が流れるようにして下さい。)
※飼育開始後はスポンジやろ材の目詰まりに注意して下さい。
目詰まりした場合には善玉君の効果が十分に発揮できない場合があります。
(2)底砂をバケツで水の濁りがなくなるまで洗って水槽に入れて下さい。
(3)人工海水の作成(必ずバケツで行ってください。)
バケツに水道水を汲み人工海水の素を入れ、手でかき混ぜます。
比重計で計りながら行ってください。
比重は水槽に入れる生き物に合わせて濃度を決めて下さい。
底に海水の素がたまるので溶けるまでかき混ぜて下さい。
(水道水は、カルキ抜きを行ってください。)
(4)海水が出来たら水槽に入れて水を回してください。
(5)水温は23℃〜27℃の範囲でヒーターやエアコン等を設定してください。
1日の温度差をできるだけなくしましょう。
季節の変わり目などの気温変化の激しい時期は、
魚の病気を誘発する可能性があります。
(6)水流ポンプの設置
水流ポンプの目的は、水中に酸素を取り込み水槽全体に
酸素を行きわたらせることが目的です。
善玉君に含まれる善玉菌は、好気性の細菌ですので通常よりも
多くの酸素を取り込むことで高い能力を発揮します。
エアーポンプによるエアレーションのみでは、必要な酸素量を確保できません。
水流ポンプは水面がよく波立つように設置し、
水槽内の水が対流するようにしてください。
(設置例エーハイムコンパクトポンプに回転式ディフレクターを使い、
ポンプの吸い口を水面に向けて空気を一緒に取り込んでいます。
下部のポンプは、カミハマのRio+180です。
90cmスリム水槽のためエアレーションを補助的に使用しています。)
(酸素量)
エアレーションによる泡での酸素の取り込みよりも、
水面を波立たせる方が酸素を取り込む量が多いようです。
(7)善玉君海水用1パックを水槽(上部濾過フィルターでも可)
の水面に浮かべて下さい。
スーパリキッドと併用する場合は、
スーパーリキッドを毎日2〜3cc入れて下さい。
また、水槽に魚の餌少量をできるだけ細かくして入れて下さい。
善玉君の菌の餌となります。
(※上部濾過槽で使用する場合は、
水の流れにあたる場所に水につかるようにいれてください。)
(8)水を回し4日目と、7日目にさらに善玉君を1パックずつ投入してください。
以降3日おき程度に一番古いパックを取り出し、新しいものを入れて下さい。
スーパーリキッドを併用する場合は、
スーパーリキッドを毎日2〜3cc入れて下さい。
また、餌についても魚を入れるまでの間少量ずつ入れて下さい。
善玉君のパックは、水がある程度出来上がる2週間から1カ月程度は、
3日に1パックその後は10日に1パックを目安に投入してください。
水がある程度出来上がったら古いパックはすべて取り出してください。
(9)1週間程度したら、1,2匹の魚を追加できます。
買ってきた魚は、水温を合わせるため、
袋に入ったまま水槽に30分から1時間程度浮かべて下さい。
水温合わせが終わったらバケツにエアレーションをして魚を袋から出して
泳がせながら水槽の水を少しずつ入れて、 水を合わせます。
水合わせが出来て魚に異常がなければ、魚だけを水槽に入れて下さい。
バケツの水は捨てて、水槽の減った分の水を新しく海水を作って足してください。
【最初に入れるお勧めの魚】
・ デバスズメダイ
価格が安くホームセンターなどで簡単に手に入れられます。
スズメダイの中では、一番温和で様々な魚と混泳できます。
(10)餌やり
餌は買ってきた翌日から少量ずつ与えて下さい。
餌が水を汚す原因となりますので、食べきる量を何回かに分けて与えて下さい。
水槽の環境に慣れるまでは、餌はほとんど与える必要はありません。
魚の状態を見ながら徐々に増やしてください。
(11)魚、貝、エビなどの追加
1ヶ月程度経過し、水の濁りや、臭い等が発生せず
魚の糞が数日で分解されるようになったら、他の生き物を追加してかまいません。
【追加する生き物のお勧め】
・キャメルシュリンプ(エビ)
価格が安くホームセンターなどでも簡単に手に入り、
残り餌をきれいに食べてくれます。
善玉君の善玉菌は、餌よりも糞の方が分解が早いため、
残り餌を食べてくれるので水をきれいに保つことができます。
・マガキ貝
価格が安く、ホームセンターなどでも簡単に手に入り、底砂の苔を掃除してくれます。
水換えについて
飼う生き物にもよりますが、水質の悪化が見られない場合には、
最低でも2か月に1回、3分の1程度の水換えをお勧め致します。
その他
水温を維持できれば、海で採ってきた魚やヤドカリを飼うこともできます。
上で出てきた動画の水槽では、実験的に海で採ってきた
ヤドカリやハゼを店で買ったものと一緒に泳がせていますが、
病気等のリスクを避けるために店で買ったものと一緒の水槽で飼うのはお勧めしません。
・海から海水を汲んできて使ってはダメなの?
天然の海水ではきれいな海水を使ったとしても、雑菌が多く、
善玉君の善玉菌が増えるまで時間がかかりますので
人工海水の素を使うことをお勧めいたします。
(天然塩などの食塩は使わないで下さい。海水の成分と全く違います。)
注意事項等
・水質検査キットは、高価な測定機器と違い、簡易の測定ですので
正しい使用方法が出来なければ、正確な値が出ません。 出た値は、参考程度として下さい。
・水質を判断する方法は、魚の呼吸や餌食い、水の臭いや濁りで判断して下さい。
・善玉君を使用して水が出来ると、アンモニアや亜硝酸塩はほとんど検出されません。
また、硝酸塩についても多少の分解能力があるので、長期間水換えが不要となります。
・飼育方法によっては、水換えをせずに足し水で飼える場合もありますが、
完全に水換え不要を保証する商品ではありません。
魚を健康に飼うためには、定期的な水換えをお勧めします。
・善玉君の善玉菌は、魚の病気の原因となる病原菌の繁殖をある程度抑えられますが、
完全に病気にならないわけではありません。
病気になった魚が回復したとの報告もありますが、
基本的に薬ではありませんので病気の治療はできません。
善玉菌は多めに酸素を使用するため、
溶存酸素が少ないと魚の体調を悪化させる場合もあります。
(善玉君の使用開始は、出来るだけ魚が健康な状態から始めましょう。)
・パック内から粉末がこぼれることがありますが、
こぼれた粉末を水槽に入れて構いません。
また、餌に混ぜて食べさせると糞の分解が早くなり、魚の調子が良くなります。